1月20日、limerimeは板橋区立板橋第八小学校PTAと株式会社レッカスグルーヴが開催したイベント『Smile Kids Fes - Health and Beauty₋みんなで考えよう!カラダのこと』に参画させていただきました。

当日、イベントに参加して下さった小学生とその保護者ら約120名に、産婦人科医の「サッコ先生」こと高橋幸子先生がカラダや命の大切さ” をテーマに、体の基礎知識やプライベートゾーンの大切さについて絵本や動画を使って説明。保護者と児童は楽しみながら月経・性教育を受けていました。

「”環境に配慮したプラスチックフリー&生分解性の”第三世代のナプキン」と紹介していただいたlimerime。児童たちに実際に見て触っていただいたところ、「ふわふわしてる!」「さらさら!」と素直な感想が飛び交い、サニタリー用品が何でできているかということを知っていただく機会となりました。生理に対するスティグマ(負の烙印)をまだ知らない子どもたちは、性別関係なしに、サニタリー用品に興味津々。limerime以外にも経血の漏れを防ぐ、機能性インナーショーツも紹介され、イベントは和気あいあいと盛り上がっていました。こういったイベントを通して、サニタリー用品にも様々な種類や素材があることを子どもたちに知ってもらうことはとても大切だと感じます。limerimeは今後も性教育に取り組む学校、自治体、民間団体や家庭を応援していきたいと望んでいます。

さて、今回イベントでご一緒させていただいたサッコ先生のご本とともにlimerimeがお勧めする性教育の本をご紹介します。


■サッコ先生と! からだこころ研究所 小学生と考える「性ってなに?」(リトル・モア)ー高橋幸子(著)
【内容】
さいきん、体や心がちょっとヘンだな?ふしぎだな!と思うことはあるかな? そんなみなさんへ。男の子も女の子も、おたがいの体・心・性について、科学者のサッコ先生と、楽しく学んでみませんか?正しい知識は、きっとあなたの生活をゆたかにしてくれるし、困ったときはあなたを守ってくれます。この本は、どんなときでも、あなたのみかたです。(Amazon公式サイトより)

「自分の性を大切にする」。そう言われても性教育を受けてこなかった世代では、「性」が何を意味するのかも分かりません。本書は小学生の低学年ぐらいから大人まで、性を通して自己アイデンティティを育む大切さから自分のカラダや健康を知ることまで紐解きます。この本が教えてくれるのは、自分自身を知り、他人を知ること。小学生のお子さんがいるご家庭には必須の一冊です。


■幼児から小学生向け「だいじ だいじ どーこだ?」(大泉書店)ー遠見才希子 (著)
【内容】
性教育のはじめの一歩は、自分の「からだ」を知ること 幼いころから自分の「からだ」を知ること、また「プライベートパーツ(口や胸、性器)」を理解し、自分も他人も大切な存在だということを認識することが大切です。また、子どもへの性暴力の加害や被害を防ぐためにも「プライベートパーツ」を理解することが重要です。 本書は、著者の遠見才希子医師が自身のお子さん(当時2歳)とのエピソードを交え、からだの大切さだけではなく、一人ひとりが大切な存在ということを伝える”はじめての「からだ」と「性」のえほん”です。(Amazon公式サイトより)

「自分の身体は自分のもの」という身体の自己決定権、とりわけ、プライベートパーツ(口や胸、性器)は自分だけに決定権があると子どもたちに教えることは、他人を尊重するために不可欠です。なぜなら、自分の身体を大切にできない人は他者の身体も大切に扱うことができないから。包括的性教育は、自分のプライベートパーツは自分だけのものだと教えるところから始まります。難しく考えずに、本書のような絵本を読み聞かせたり、一緒に読んだりすることで、子どもたちは自分と他人を尊重することを学ぶでしょう。


■小学生低学年以上「小学生が知っておきたい からだの話」男の子編・女の子編(アルク) ー ソン・ギョンイ (原著)
【内容】
お子さん1人でも親子でも読める、韓国で定番の性教育本が登場! 「なぜ勃起するの?」「赤ちゃんはどうやってできるの?」「なぜ生理になるの?」「私のおっぱいもいつか大きくなるのかな?」など、生理・性器や妊娠・出産の話まで、それぞれ本が男の子と女の子のからだと性の「?」に、性教育専門家のソン・ギョンイ先生が丁寧に、的確に答えます。(Amazon公式サイトより)

日本の性教育者もお勧めする韓国で大人気の本。絵本サイズで、身体や性だけでなく、家族関係についても子どもの悩みや質問に対して回答形式で解説しています。子どもへの回答例がギュッと詰まっているので、保護者が読んでも非常に勉強になります。実写的なイラストが分かりやすいので、子どもの目につくところに置いてもよいかもしれません。


■読んでみない? からだのこと。(高橋書店)ー 明橋 大二 (監修)
【内容】
「どうして体は変わるの?」
「生理ってなに?」
「ふつうってなに?」
「赤ちゃんってどうやってできるの?」
「いやな気持ちになったら、どうしたらいい?」
子どもたちが感じる、からだやこころの成長に関する素朴な疑問や不安を、マンガとイラストでやさしく解説。(Amazon公式サイトより)

”個の自立”を教えられない日本の子どもの多くは、「自分を大事にする」「自分らしくいる」ことがなかなか理解できないと、よく言われます。特に、身体や心に大きな変化が起きる思春期で、周囲の同調圧力や大人の期待は大きなストレス。自分をよく知ることで他人を受け入れられるようになるーー。性にまつわることだけでなく、心身の成長に伴う思春期の悩みに向き合い、子どもの自立心を養う本書は子ども本人だけでなく、保護者や教育者が読んでも勉強になります。


■はたらく細胞LADY 10代女性が知っておきたい「性」の新知識 (KCデラックス) コミック  ー及川 夕子 (著)
【内容】
生理前に起こるさまざまな身体の変調「PMS」、避妊以外の効用が高い「低用量ピル」のほか、SOGI、境界線(バウンダリー)、体の自己決定権(ボディリー・オートノミー)や性的同意など、これからの時代を生きていく女性にとって大切な知識をわかりやすく紹介します。ナビゲートするのは、体の持ち主である「お嬢さま」のために日夜活躍するマクロファージら免疫細胞や、子宮内膜細胞たち。彼ら人体を構成する37兆もの細胞の総意として、10代女性が抱える悩みに応えていきます。(Amazon公式サイトより)

「相手との関係を深める」「性行為の前に”親密さ”を育むこと」というリレーションシップ教育まで展開している本。生殖、妊娠、避妊、セーファーセックス、境界線、親密さや性的同意からセクシャルハラスメントやリベンジポルノまで、現代の10代が直面するであろう悩みや問題にあらゆる角度でアプローチしています。10代女性だけでなく、包括的性教育を受けてこなかった大人の男女にも、学びとなる本です。

子どもたちの健康的な未来のために、私たち大人も学び続けていきたいですね。